今年もハロプロ楽曲大賞の季節がやってまいりました。
2013年/2014年/2015年/2016年に引き続き今回も自分の投票内容をブログに書くよ。お暇なら過去分もみてね。
楽曲大賞の公式サイトはこちら。12/12いっぱい投票可。
→ 第16回ハロプロ楽曲大賞'17
以下のものと次点以降の数曲を動画と一緒にずらずらと書いてみました。
舞台曲とアルバム曲のほとんどに公式動画がないのが残念。でも聴いたことのない曲は是非一回聴いて欲しい。
楽曲部門:自分の好きな5曲 計10pts.
MV部門:自分の好きな3曲 計6pts.
推しメン部門:自分の好きな1名
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楽曲部門
1位. カントリー・ガールズ : VIVA!! 薔薇色の人生 (3 pts.)
とても可愛らしくてとても楽しくてとてもよくできた楽曲。盛大に始まったと思ったら直ぐにちゃんとカントリー調に収まる構成もにくい。歌詞はどのフレーズを抜き出しても唸るしかない安定の児玉雨子。「All boys and girls hiya」や「言祝げ」などの音が気持ちいいし「時間を止められたらなぁ」のストッピング船木さんや「未来しかなくてごめんね」のごめんねポーズ、みんなで斜め上を指差すなどビジュアル面でも抜かりない。そして万感の思いの「私なら大丈夫です」。「私なら大丈夫です」というフレーズの使い勝手の良さが逆に切ない。CD音源だと全体にわたる綺麗なコーラスも聴きどころ。一音一音切った山木さんの「でも君の助演賞ならば」とその後のももちさんの「いーまーだ」の声も好き。そこはCD音源の方が映える。
2位. JKニンジャガールズ : 闇に抜け駆け (2.5 pts.)
舞台「JKニンジャガールズ」の主題歌。地の底から湧き上がる「ゼェ~ッタイ勝利は譲らんない」から始まる名曲。自分の中ではBuono!の「初恋サイダー」と双璧をなす出だし。「譲らない」じゃないんだよ「譲らんない」なんだよ。エツ子先生っぽいよね。終盤広瀬さんの「あたしこそがっ」の「がっ」と二番井上さんの「まいたげる」も気持ちよい(ただしCD音源だと物足りない)。音楽も三味線/尺八とエレキ/ドラム/金管の競演が楽しい。「ドスコイ!ケンキョにダイタン」もそうだけれどこぶしは和洋混在の音楽が似合う。欲を言えばこれのインスト版も欲しかった。終始勢いと語呂に任せた、適当感の強い歌詞も魅力。「見てよ私の忍び足」見せるなよ。忍べよ。
3位. ハロプロ研修生 : ありがた迷惑物語 (2 pts.)
歌詞も曲調もダンスも攻める反骨精神溢れる楽曲。これからもスタッフだのファンだの訳知り顔のおっさんたちに色々とドヤ顔で諭されて仲間内のコミュニティでも多々発生するであろう理不尽な事態を研修生たちに歌わせるというつんく♂節の利いたシチュエーション。この曲といいジェラジェラといい言いにくいことを言わせるのがつんく♂のマイブームなのか。事務所のみなさん、「経験」だとか「きっかけ」だとか「チャンス」とかそんな言葉で全部まとめさせないそうですよ。研修生のみなさんが攻めの表情で肩入れてぐいぐいくる映像もとてもよろしい。なんでMV作らなかったんだよ。
4位. かみいしなか かな : ふるさとの夢 (1.5 pts.)
何故か名曲が多いSATOYAMA系の新顔。TBSの番組「ふるさとの夢」を見過ぎてもはや安東アナの顔が浮かんでくるようになった当楽曲、歌詞の内容にはそれほど共感はしないのだけれど、歌詞の音と音楽、歌唱者の声質の融合が心地よい。終盤の間奏明けソロで歌い継ぐ「群青の空 木蓮 北斗七星 クスノキの香り もぎ立ての枇杷」「山と海の風が吹き付けるこの町 少し染めた髪の芯まで冷えて」の声質の対比がたまらん。ソロで魅せる金澤さんとユニゾンで支える中島さん、可憐な声色の上國料さん、初々しい声色の石田さんなど役割分担もうまくできてる。ところで2:57の歌詞に出てくる「口うるさかったおばあちゃんたち」のその後が気になる。少し静かになりましたか。そうですか。そうですよね。私もじきに静かになります。あと、4:11とか4:13にほのかに聞こえる上國料さんの笑い声みたいなの、楽器の音かしら。
5位. ネガポジポジ : いままで生きてきてどうこう (1 pts.)
演劇女子部の舞台「ネガポジポジ」の劇中歌。劇はそれぞれ同じシナリオをABCの3チームで披露したため実際には同楽曲が3種類存在するが、CD音源はチームB(小野瑞歩、高瀬くるみ、前田こころ、吉田真理恵、小野田暖優)で劇中とは別の編成で収録。小野さんの丸い声から始まり高瀬さんの硬質な声に引き継がれ、前田さん吉田さんの高いユニゾンから小野田さんの「幸せって気持ちをぼくは知らない」と繋ぎ、そこから高い「わからなーい」と来る構成がかっちり決まってる。そして終盤1:53からの切ないコーラスも圧巻。サントラ用で舞台とは違う編成なのによくぞここまで洗練させたなと。そして何よりも終始引きこもりのぼんやりとした、深刻なのか深刻じゃないのか判らない歌詞が絶品。劇中ではアンサンブルの皆さんが帽子を落としながらフリフリウロウロする振付も素敵だった。
6位以降
俺的最終選考で落ちた曲(五次選考全10曲)
- ネガポジポジ : ネガポジポジ
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- 演劇女子部の舞台「ネガポジポジ」の主題歌。歌詞も音楽もひたすらグルグルしてる。多幸感が強く中毒性が高いヤヴァイ曲。歌い方も振付も凄くかわいい。ネガポジポージネーガポジポジ。ところで最後の「あなたとわたしはネガポジネガガポジポジネガガネガネガポジジネガポジネガポジ」覚えるのつらくない?
- Juice=Juice : Fiesta! Fiesta!
- カントリー・ガールズ : 小生意気ガール
- 夢見るテレビジョン : 鬼のプロデューサー
- ファラオの墓 : ナイルキアの遺言
俺的五次選考で落ちた曲(四次選考全15曲)
- カントリー・ガールズ : 明日からはおもかげ
- ファラオの墓 : ジクの嘘
- モーニング娘。 : ジェラシー ジェラシー
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- ストリングスを利かせたイントロから始まり軽妙に嫉妬を歌い上げる楽曲。ひたすら己の願望とジェラシーを並びたてて「私の努力よ私讃えて」という歌詞に「おほ。そういう方向から来るかい」となる。終盤のコーラス「ッヘーイ」が大好物。
- モーニング娘。 : BRAND NEW MORNING
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- 微妙にエキゾチックな音楽とこれからやってやるぜ的な歌詞が印象的な楽曲。「誰よりも最強」「新時代の幕開け」などの歌詞に安直だとか恥ずかしいだとかいう印象があるかもしれないが、星部ショウ自体が若手クリエイターなのだから個人的には現時点でそつなくまとまったものを作られるよりこれぐらい恥ずかしくて青臭い方が面白い。五年後ぐらいに恥ずかしさで身もだえして欲しい。
- ネガポジポジ : てんぷら食べたい
俺的四次選考で落ちた曲(三次選考全19曲)
俺的三次選考で落ちた曲(二次選考全28曲)
- 道重さゆみ : 再生 ~わたしはここにいるわ~
- Juice=Juice : Goal ~明日はあっちだよ~
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- 見えたり見えなかったりあっちにいったりするGoalに振り回される歌。爽やかな曲調とJuice=Juiceの安定した歌唱で非常に聞き心地のよい楽曲。終盤の余裕のフェイクに構成としてのドヤ感が見られる。
- 矢島舞美 : 明日、知らない風に吹かれて
- エモい。この曲調とこの歌詞は矢島さんにぴったりだと思う。硬くて情感が乗りにくいもののひたむきさの強い矢島さんの歌声が却って切なさを際立たせる。明確に声を細くして繊細なタッチで新しい顔を見せる2番の冒頭にも注目。Aメロは全体的に繊細に歌っているが2番の出だしの儚さは格別。
- 道重さゆみ : わたしの答え
- JKニンジャガールズ : 悲しみの欠片
- 舞台「JKニンジャガールズ」の劇中歌。アコースティックギターの悲しい音色が印象的な「裏切り」のバラード。「こんな結末だれも望んでない」。終始深刻に裏切られた悲しみを歌い上げているなか桜子さんのパートだけ「お腹空かせたって」とか様子のおかしいこと言い出して誰もツッコまずに深刻な曲調のまま進んでいくあたりジワジワくる。お腹空くのは我慢しようよ。
- JKニンジャガールズ : 転校生ミステリー
- JKニンジャガールズ : これぞ忍の錬金術!
- JKニンジャガールズ : 猿もおだてりゃひとっ飛び
- 舞台「JKニンジャガールズ」の劇中歌。井上さんソロ。軽妙なジャズ系の音楽にあわせてソウルフルに歌い上げる。そりゃ井上さんですもの、歌唱も自由自在、縦横無尽ですよ。構成自体に「猿飛」感が溢れてる。途中に入るクラップも好き。
- JKニンジャガールズ : 歌いたいからOK!
- 舞台「JKニンジャガールズ」の劇中歌。舞台では回替わりゲストでカラオケ店員役(矢島さん、上國料さん、室田さん、野中さん、石田さん、宮本さん、森戸さん)が歌ったがCD音源は舞台で好き放題やってた室田さん。歌っても歌わなくてもOK、話したいやつも騒ぎたいやつも暴れたいやつもOK、ただしJKはお酒とタバコはダメな歌。基本的には闇に抜け駆けと同様、語呂とノリだけで乗り切る歌詞。寛容と肯定大事。
俺的二次選考で落ちた曲(一次選考全40曲)
- ファラオの墓 : メネプの悲しみ
- 演劇女子部の舞台「ファラオの墓」の劇中歌。汐月しゅうさんソロ。抑揚が波のように押し寄せるさすがの宝塚歌唱。声の通りや入りの情感が素晴らしい。歌声だけでも表情が見える。
- つばきファクトリー : 初恋サンライズ
- JKニンジャガールズ : 選ぶ未来
- 舞台「JKニンジャガールズ」の劇中歌。浜浦さん井上さんによる歌唱。アコースティックギターとピアノにのせて敵対する運命の悲しさを歌う。運命に従うことを躊躇う浜浦さんと運命に従えという井上さんの立場の違いが声色に表れている。
- ネガポジポジ : 居間はだめ
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- 演劇女子部の舞台「ネガポジポジ」の劇中歌。堀江さん中心にパンチのある歌声。居間と今を掛けているがそんなことはどうでもよい歌。屋根裏なんかぶっとばせ。曲を構成する音もよい。ほのかに聞こえるコーラスもいい味出してる。
- つばきファクトリー : ハナモヨウ
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- りさまる先生から始まる楽曲。好きな楽曲なのだけれど楽曲的にどこがどうっていう引っかかりポイントはそれほどないのであるなぁ。
- PINK CRES. : キレイ・カワイ・ミライ
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- 「ヨベビガ」の歌。「夢夢夢夢」「手に手に手に手に」とかクラップとか全体的に音として楽しめる構成。
- 矢島舞美 : これから飛び乗ってく未来
- これまた矢島さんっぽい爽やかな楽曲。サビ前とサビ終わりに出てくる裏声語尾がクセになる。
- ファラオの墓 : 砂漠の鷹
- 演劇女子部の舞台「ファラオの墓」の劇中歌。「オオオ、オオオ」のコーラスが印象的な楽曲。同劇中の楽曲「戦いの歌」でも「オオオ」があり、同劇中の楽曲「生きていた!」「イザイの復讐」でも同じようなメロディーラインがある。終盤(1:26)に食い気味に重ねられる「オオオオオ」が好き。結局の所「オオオ」。
- ファラオの墓 : スネフェル!
- 演劇女子部の舞台「ファラオの墓」の劇中歌。奴隷たちの「スネフェル!スネフェル!スネフェル!」という恐怖のおののきからスネフェルお付きの小姓ルー(羽賀さん)の「言葉を慎め」を受けてスネフェル様(CD音源では工藤さん)のオラついた自己紹介どーん。
- ファラオの墓 : 生きていた!
- 演劇女子部の舞台「ファラオの墓」の劇中歌。横山さん牧野さんから始まる「サリオキスが生きていた」って言うだけの楽曲。1分半あるけど歌唱は冒頭20秒まで。1:03ぐらいからの静かな盛り上がりが好き。
- 一岡伶奈、段原瑠々、川村文乃、高瀬くるみ、清野桃々姫 : 誤爆 ~We Can't Go Back~
- ファラオの墓 : ヨーホー
- 演劇女子部の舞台「ファラオの墓」の劇中歌。ひたすら死を望む奴隷たちの歌。牧野さん横山さんの声が混ざったときのモブ的響きがとてもしっくりくる。
MV部門
1位. モーニング娘。 : ジェラシー ジェラシー (3 pts.)
左右ダイナミックに白黒分かれた空間と白黒タイルが混在する空間。前者では明暗分かれる演出、後者ではモザイク状に互いにジェラっちゃう演出で、歌詞とうまくマッチしてる。重厚な紅いカーテンでアクセントを持たせてると思いきや、原色ラッパー登場でfly awayである。白い衣装の集団の後ろに飾られた白黒半々の衣装だったり、冒頭にちょっとだけカットインされる白い小物と黒い小物も良い味出してる。斜めでクネクネする隊列も好き。でも一番は左右白黒入れ替わりの表情と指さし糾弾だよね。0:52の糾弾尾形さんと1:11のふてくされ横山さん、2:18の鬱村さんの眼差しが絶品。
2位. モーニング娘。 : BRAND NEW MORNING (2 pts.)
衣装と旗のギミックがね、とても良いんですね。やはり13期ですよ。小さい横山さんの髪飾りとスタイリッシュなショート加賀さんの佇まいの「ガンダム登場人物感」がすごいんですよ。そして石田さんの御髪。ウェーブの掛かった後れ毛付ポニテでスカート気にせず足開いてガシガシ踊る様(4:04)、微妙な階級を授けて量産型キュベレイとか割り当てたくなるよね。庶民の出で実力と気概でのし上がってきた女性将校。まあガンダム全然知らないんですが。あと1:07ソロの横山さんの妙に暗い眼差しも大好き。なんか、こう、由来の分からない背徳感がある。楽曲としてはちょいちょい挟み込まれる和楽器風の弦の音がうまく機能してる。ダッレッヨッリモサイキョ!
3位. つばきファクトリー : 就活センセーション (1 pts.)
狙いすぎだ!とは思う。思うけど、りさまる先生の就活スーツには勝てない。なんだかんだでちゃんと小雨の中お外でロケしてる点も推せる。そして1:24で浅倉さんが指グネグネしながら横向くの好き。最終面接会場の紙が面接会場の外向きじゃなくて内向きなの気になるよね。